伊万里市議会 > 2016-09-23 >
09月23日-07号

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  1. 伊万里市議会 2016-09-23
    09月23日-07号


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    平成28年 9月 定例会(第3回)          平成28年伊万里市議会会議録(第3回定例会)1.日 時  平成28年9月23日 午前10時00分開会2.出席した議員    1番  盛   泰 子         13番  馬 場   繁    2番  多久島   繁         14番  副 島   明    3番  岩 﨑 義 弥         15番  梶 山   太    4番  中 山 光 義         17番  船 津 賢 次    5番  坂 本 繁 憲         18番  松 尾 雅 宏    6番  前 田 邦 幸         19番  松 永 孝 三    7番  力 武 勝 範         20番  前 田 久 年    8番  弘 川 貴 紀         21番  草 野   譲    9番  前 田 敏 彦         22番  渡 邊 英 洋    10番  東   真 生         23番  樋 渡 雅 純    11番  井 手   勲         24番  笠 原 義 久    12番  香 月 孝 夫3.欠席した議員    16番  山 口 恭 寿4.出席した事務局職員    局長  丸 田 俊 道5.地方自治法第121条による出席者の職氏名    市長                  塚 部 芳 和    副市長                 江 頭 興 宣    総務部長                古 賀 恭 二    政策経営部長              佐 藤 弘 康    市民部長福祉事務所長)        深 江 俊 文    産業部長                力 武 健 一    建設部長                香 月 庄 司    理事                  吉 原 伴 彦    総務部副部長(総務課長)                        古 場   博    (防災危機管理課長)    総務部副部長(契約監理課長)      前 田   稔    政策経営部副部長(まちづくり課長)   力 武 浩 和    企画政策課長              東 嶋 陽 一    財政課長                岩 﨑 友 紀    市民部副部長(人権・同和対策課長)   山 崎 淳 一    産業部副部長(農山漁村整備課長)    中 島   智    建設部副部長(地籍調査課長)      木 戸 正 弘    会計管理者               前 田 隆 博    水道部長水道事業管理者職務代理者)  吉 永 康 雄    水道部副部長(工務課長)        中 里 憲 二    教育長                 森   哲 也    教育部長                緒 方 俊 夫    教育副部長(生涯学習課長)       中 里   昭1.議事日程    第1 会期延長    第2 市長提出追加議案等一括上程    第3 市長提出追加議案等提案理由説明    第4 市長提出追加議案等に対する質疑    第5 意見書案提案理由説明    第6 意見書案に対する質疑    第7 議案の特別委員会付託    第8 常任委員会報告    第9 常任委員会報告に対する質疑    第10 特別委員会中間報告    第11 特別委員会中間報告に対する質疑    第12 議案等付議順序により討論、採決    第13 閉会1.本日の会議に付した事件    日程第1 会期延長    日程第2 市長提出追加議案等一括上程     議案乙第36号 平成27年度伊万里一般会計決算認定について     議案乙第37号 平成27年度伊万里国民健康保険特別会計決算認定について     議案乙第38号 平成27年度伊万里介護保険特別会計決算認定について     議案乙第39号 平成27年度伊万里立花台地開発事業特別会計決算認定について     議案乙第40号 平成27年度伊万里公共下水道事業特別会計決算認定について     議案乙第41号 平成27年度伊万里農業集落排水事業特別会計決算認定について     議案乙第42号 平成27年度伊万里市営駐車場特別会計決算認定について     議案乙第43号 平成27年度伊万里後期高齢者医療特別会計決算認定について     報告第9号 平成27年度伊万里一般会計継続費精算報告について     意見書案第2号 参議院議員選挙制度における合区の解消に関する意見書の提出に             ついて     意見書案第3号 臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書の提出に             ついて    日程第3 市長提出追加議案等提案理由説明    日程第4 市長提出追加議案等に対する質疑    日程第5 意見書案提案理由説明    日程第6 意見書案に対する質疑    日程第7 議案の特別委員会付託              特別委員会付託表(追加1)┌───────┬────────────────────────────────┐│ 委員会名  │            付 託 内 容             │├───────┼────────────────────────────────┤│       │議案乙第36号 平成27年度伊万里一般会計決算認定について    ││       │                                ││       │議案乙第37号 平成27年度伊万里国民健康保険特別会計決算認定につ││       │       いて                       ││       │                                ││       │議案乙第38号 平成27年度伊万里介護保険特別会計決算認定について││       │                                ││       │議案乙第39号 平成27年度伊万里立花台地開発事業特別会計決算認定││       │       について                     ││平 成 27 年 度│                                ││決 算 審 査│議案乙第40号 平成27年度伊万里公共下水道事業特別会計決算認定に││特 別 委 員 会│       ついて                      ││       │                                ││       │議案乙第41号 平成27年度伊万里農業集落排水事業特別会計決算認定││       │       について                     ││       │                                ││       │議案乙第42号 平成27年度伊万里市営駐車場特別会計決算認定につい││       │       て                        ││       │                                ││       │議案乙第43号 平成27年度伊万里後期高齢者医療特別会計決算認定││       │       ついて                      │└───────┴────────────────────────────────┘    日程第8 常任委員会報告    日程第9 常任委員会報告に対する質疑    日程第10 特別委員会中間報告    日程第11 特別委員会中間報告に対する質疑    日程第12 議案等付議順序により討論、採決    日程第13 閉会1.会議の顛末                (午前10時 開議) △日程第1 会期延長 △日程第2 市長提出追加議案等一括上程 ○議長(盛泰子)  おはようございます。定刻、定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 ここで、本日新たに市長提出追加議案8件及び報告1件並びに意見書案2件が提出されております。この取り扱いについて議会運営委員会を開催していただき協議されました結果、会期延長及び本日の日程に追加上程することに決定されております。 そこでお諮りいたします。まず、会期延長の件については、本日の日程に追加し、直ちに議題にしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。会期延長の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日までと議決されていますが、議会運営委員会決定どおり、10月21日まで28日間延長したいと思います。これに御異議ありませんか。17番船津議員。 ◆17番(船津賢次)  会期延長の理由について、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(盛泰子)  議会運営委員長、御答弁お願いいたします。 ◎議会運営委員長草野譲) (登壇) 先日、議会運営委員会を開催した折にこの案が出ましたので、決算審査委員会を設置するという形でしておりますので、今議会では間に合わないと、報告が間に合わないと、9月議会までに報告を出すということに間に合わないから会期延長するという形を議会運営委員会では決定したところであります。 ○議長(盛泰子)  17番船津議員。 ◆17番(船津賢次)  決算の審査のために会期延長をするということ、この日程表にもですね、そうなっておりますけれども、決算の審査については今までの申し合わせってありますよね。これによると、決算審査特別委員会を設置し、閉会中に継続審査を行い、おおむね次の定例会に報告するものとするという申し合わせがありますよね。これに反するんじゃないかと思うんですけど、その点はどうお考えでしょうか。 ○議長(盛泰子)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長草野譲)  実は、この件も議会運営委員会を開催した折に、そのことが議題として出ました。申し合わせ事項に、決算委員会は閉会中にということが書いてあるという形の中で議題として話し合いをいたしました。その結果、改革に取り組むことだからと。いわゆる9月議会に報告することが10月、11月に職員の人たちが来年度の予算をするのに、何か間に合うんじゃないかというような形の中で、9月議会で報告をするような形の中で改善に取り組むという形の中で、この問題も後もって改革をするという、その皆さん方の中で議会運営委員会の中でそういう取り組みが決まりましたので、延長という形になりました。 ○議長(盛泰子)  17番船津議員。 ◆17番(船津賢次)  議会改革になることだからということでありますけれども、やっぱりこれはルール違反ですよね。そういうふうな、これまでの申し合わせがありますから、それに違反すると思います。ですから、そういうことを議会改革の名前でやるということは、その議会改革そのものが問われるようなことだと私は思います。この会期延長は、そういう点では非常に問題であるというふうに思います。 ○議長(盛泰子)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長草野譲)  先ほどルール違反という言い方をされましたけれども、ルール違反ではなくて、私自身も筋からすれば、そこの改革をしたほうがいいのかなと、改善をしたほうがいいのかなという気持ちもあったわけですけれども、申し合わせ事項の中で議会運営委員会の中でそのこともきちんと決めまして、後もってこのことについては議論を、審議をするということで議会運営委員会の中ではそういう形で決まりましたので、今、延長の報告をしたところです。 ○議長(盛泰子)  ひとまず3回までとします。ほかに──よろしいですね。23番樋渡議員。 ◆23番(樋渡雅純)  私は決算委員会がちょっと早目に行われるというのは是としますけれども、この会期延長してという話はいつぐらいから出始めたのかですね、この決算を会期中──会期というか、一旦閉じて継続してという話がもう少し前の段階で、6月なり──6月というか、そういう時期に出ていれば、先ほどの話なんかも当然かえてするのが本筋だとは思うんですけれども、この会期の時期、決算を始める時期というのが、いつぐらいに出始めたのかということをますお聞きしたいと思います。 ○議長(盛泰子)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長草野譲)  前回、この分科会方式をしたときに、最後の報告書の中で、委員長ですかね、多久島委員長の名前で早目にしたほうがいいとか、このことについては常任委員会の設立というところも視野に入れてというようなことをきちんと報告の中でされております。 ○議長(盛泰子)  よろしいですか。23番樋渡議員
    ◆23番(樋渡雅純)  この決算の時期の問題は以前からいろんな形で、それぞれの意識の中にはあったと思うんですけれども、具体的に決算の審議をいつするかというのが具体的に出たのが時期というか、それをもう少しはっきり示していただければと思います。 ○議長(盛泰子)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長草野譲)  これは6月議会ごろ、議長のほうから、決算委員会を早目にするから、おのおのの議会の視察あたりも10月に集中したやつを早目に行ってくれというような形で、もう6月ぐらいからこの議題としては話があっていました。 ○議長(盛泰子)  23番樋渡議員。 ◆23番(樋渡雅純)  そうであれば、やっぱりそこら辺の申し合わせも含めての検討もやっぱり委員会としてはするべきであった、してもらいたかったなと思います。若干時間はその間あったと思うので。 以上です。 △日程第3 市長提出追加議案等提案理由説明 ○議長(盛泰子)  ほかに。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 それでは、会期延長について御異議がありましたので、起立で採決をしたいと思います。会期延長することに賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 起立多数であります。本件については可決されました。 会期は10月21日まで28日間延長することに決定いたしました。 次に、追加議案等についてお諮りいたします。 市長提出追加議案8件及び報告1件並びに意見書案2件の取り扱いについては、議会運営委員会決定どおり、本日の日程に追加上程いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、市長提出追加議案8件及び報告1件並びに意見書案2件を本日の日程に追加上程いたします。 それでは、ただいま追加上程いたしました追加議案等のうち、まず、市長提出追加議案乙第36号から乙第43号までの8件及び報告第9号の1件を議題といたします。 議案等の朗読を省略して、直ちに提案理由の説明を求めます。塚部市長。 ◎市長(塚部芳和) (登壇) 皆さんおはようございます。本日追加提出いたしました議案乙第36号から議案乙第43号までの平成27年度伊万里一般会計及び特別会計決算議案について、その概要を御説明申し上げます。 平成27年度伊万里一般会計及び特別会計の決算につきましては、まず、一般会計決算において歳入総額が262億4,080万8,295円、歳出総額が257億6,792万1,523円で歳入歳出差し引き4億7,288万6,772円となり、翌年度へ繰り越すべき財源1,035万2,039円を差し引くと4億6,253万4,733円の黒字決算となっております。 これは、歳出において、経費の節減等により不用額が生じた結果によるものであります。 次に特別会計の決算では、国民健康保険特別会計ほか6特別会計歳入総額が174億1,899万4,482円、歳出総額が181億1,598万7,751円で歳入歳出差し引き6億9,699万3,269円の赤字となり、さらに公共下水道事業特別会計において翌年度へ繰り越すべき財源93万8千円を差し引くと6億9,793万1,269円の赤字決算となっております。 これを会計別に見てみますと、介護保険特別会計が1億9,824万8,249円、立花台地開発事業特別会計が1億5,919万3,783円、農業集落排水事業特別会計が448万5,283円、市営駐車場特別会計が2,138万5,255円及び後期高齢者医療特別会計が74万9,882円の黒字決算となり、国民健康保険特別会計が9億1,339万1,960円及び公共下水道事業特別会計が1億6,860万1,761円の赤字決算となりました。 なお、決算内容の詳細につきましては、「歳入歳出決算事項別明細書」及び「主要な施策の成果に関する説明書」をあわせて提出いたしておりますので、説明を省略させていただきます。 以上、本日提出いたしました決算関係追加議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 △日程第4 市長提出追加議案等に対する質疑 △日程第5 意見書案提案理由説明 ○議長(盛泰子)  それでは、ただいま追加上程いたしました市長提出追加議案等に対する質疑を行います。 質疑に入る前にお知らせいたします。議案乙第36号から乙第43号までの決算認定については、決算審査特別委員会に付託し、審査する予定であります。 まず、議案乙第36号 平成27年度伊万里一般会計決算認定について。別冊です。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第36号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第37号 平成27年度伊万里国民健康保険特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第37号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第38号 平成27年度伊万里介護保険特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第38号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第39号 平成27年度伊万里立花台地開発事業特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第39号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第40号 平成27年度伊万里公共下水道事業特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第40号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第41号 平成27年度伊万里農業集落排水事業特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第41号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第42号 平成27年度伊万里市営駐車場特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第42号に対する質疑を終結いたします。 次、議案乙第43号 平成27年度伊万里後期高齢者医療特別会計決算認定について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第43号に対する質疑を終結いたします。 次、報告第9号 平成27年度伊万里一般会計継続費精算報告について。議案書1ページです。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、報告第9号に対する質疑を終結いたします。 次に、意見書案第2号及び第3号の2件を議題といたします。 意見書案の朗読を省略して、直ちに提案理由の説明を求めます。 意見書案第2号 参議院議員選挙制度における合区の解消に関する意見書の提出について、2番多久島議員。 ◆2番(多久島繁) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━意見書案第2号     参議院議員選挙制度における合区の解消に関する意見書の提出について      ─────────────────────────────提案理由  本年7月10日に憲政史上初の合区による参議院議員選挙が実施された。本来、行政区 域ごとに集約された地域の声は、各県独自の課題であり、隣県といえども相入れないも のも存在している。我が国が直面する急激な人口減少問題への対応を含め、この国の在 り方を考えていく上でも、多様な地方の意見が、国政の中にしっかりと反映されていく 必要がある。今回の合区による選挙は、あくまで緊急避難措置であり、公職選挙法の附 則において、抜本的な見直しが規定されていることからも、合区を早急に解消する措置 が講じられるよう強く求めるため、この案を提出する。               (275ページで本文掲載)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(盛泰子)  意見書案第3号 臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書の提出について、7番力武議員。 ◆7番(力武勝範) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━意見書案第3号     臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書の提出について      ─────────────────────────────提案理由  TPPは、日本の将来と国民生活に大きな影響を与えるものであり、交渉の内容をす べて開示し、国民の議論を促した後の国会審議となるようこの案を提出する。               (276ページで本文掲載)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第6 意見書案に対する質疑 △日程第7 議案の特別委員会付託 △日程第8 常任委員会報告 ○議長(盛泰子)  意見書案提案理由の説明が終わりましたので、これに対する質疑を行います。 まず、意見書案第2号 参議院議員選挙制度における合区の解消に関する意見書の提出について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、意見書案第2号に対する質疑を終結いたします。 次、意見書案第3号 臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書の提出について。どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、意見書案第3号に対する質疑を終結いたします。 それでは、議案の委員会付託を行います。 本日、追加提案されました市長提出追加議案乙第36号から乙第43号までの8件については、お手元に配付しております特別委員会付託表(追加1)のとおり、平成27年度決算審査特別委員会に付託したいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、特別委員会付託表(追加1)のとおり、付託することに決定いたしました。 それでは、日程に従いまして、各常任委員会の報告を求めます。 初めに、総務委員会松尾委員長。 ◎総務委員長松尾雅宏) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 総務委員会報告書 9月7日の本会議において付託されました、議案甲第30号 伊万里税条例等の一部を改正する条例制定について議案甲第31号 伊万里市報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定について議案甲第33号 伊万里国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について議案甲第34号 専決処分の承認を求めることについて       (平成28年度伊万里一般会計補正予算(第4号))議案甲第35号 専決処分の承認を求めることについて       (平成28年度伊万里一般会計補正予算(第5号))        第1条 歳入 全款        第2条 地方債の補正議案乙第28号 平成28年度伊万里一般会計補正予算(第6号)についてのうち        第1条 歳入 全款            歳出 第2款 総務費             〃  第9款 消防費        第2条 債務負担行為の補正        第3条 地方債の補正 以上諸議案審査の結果、原案のとおり全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 なお、付託議案に対しての主な意見及び質疑は以下のとおりです。(意見) ・移住・定住促進事業について、空き家等管理促進事業の情報を共有するとともに、その  推進については地域との連携を十分に図ること。 ・地域おこし協力隊事業について、移住・定住促進や産業振興に係る支援など目的に沿う  よう事業推進を図ること。(質疑) ・熊本地震被災地への職員の派遣について ・はしご付消防ポンプ自動車等の市町負担基準について 以上報告いたします。  平成28年9月23日                               総務委員会                               委員長 松 尾 雅 宏伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(盛泰子)  次に、文教厚生委員会、梶山委員長。 ◎文教厚生委員長(梶山太) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                文教厚生委員会報告書 9月7日の本会議において付託されました、議案甲第32号 伊万里市ひとり親家庭等医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定       について議案乙第28号 平成28年度伊万里一般会計補正予算(第6号)についてのうち        第1条 歳出 第3款 民生費             〃  第4款 衛生費             〃  第10款 教育費議案乙第29号 平成28年度伊万里国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について議案乙第30号 平成28年度伊万里介護保険特別会計補正予算(第1号)について議案乙第35号 平成28年度伊万里後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について 以上諸議案審査の結果、議案甲第32号、議案乙第29号、議案乙第30号及び議案乙第35号については全会一致、議案乙第28号については賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、付託議案に対しての主な意見及び質疑は以下のとおりです。(意見) ・生活困窮者支援事業については、支援内容のさらなる周知を図り、潜在的な生活困窮者  の早期発見と自立支援に努められたい。 ・学校給食センター調理業務の民間委託にあたり、安全・安心な給食サービスについて市  民への丁寧な説明を求める。(質疑) ・地域介護・福祉空間整備等補助金の申請状況及び今後の動向について ・小学校統合事業における波多津小学校及び波多津東小学校の閉校記念事業の詳細につい  て ・学校給食センターの民間委託におけるプロポーザル公募要領の内容及び委託後の市と受  託業者の連携について ・国民健康保険特別会計における平成27年度単年度収支について 以上報告いたします。  平成28年9月23日                               文教厚生委員会                                 委員長 梶 山   太伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(盛泰子)  次に、産業建設委員会、香月委員長。 ◎産業建設委員長(香月孝夫) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                産業建設委員会報告書 9月7日の本会議において付託されました、議案甲第35号 専決処分の承認を求めることについて       (平成28年度伊万里一般会計補正予算(第5号))        第1条 歳出 第11款 災害復旧費議案乙第28号 平成28年度伊万里一般会計補正予算(第6号)についてのうち        第1条 歳出 第6款 農林水産業費             〃  第8款 土木費議案乙第31号 平成28年度伊万里立花台地開発事業特別会計補正予算(第1号)について議案乙第32号 平成28年度伊万里公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)について議案乙第33号 平成28年度伊万里農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について議案乙第34号 平成28年度伊万里市営駐車場特別会計補正予算(第1号)について 以上諸議案審査の結果、原案のとおり全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 なお、付託議案に対しての主な意見及び質疑は以下のとおりです。(意見) ・市道の維持管理において、除草作業については地域のボランティアに助けられている実  状があるが、高齢化の進行により参加者が減少傾向にあるため、対策を早期の段階で考  えていく必要がある。(質疑) ・市営駐車場の運営状況について ・漁業者経営安定化事業の効果について ・東山代町里団地橋の現況について 以上報告いたします。  平成28年9月23日                               産業建設委員会                                 委員長 香 月 孝 夫伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第9 常任委員会報告に対する質疑 △日程第10 特別委員会中間報告 ○議長(盛泰子)  以上で各常任委員会の報告が終わりました。 各常任委員会の報告について、通告は出されておりませんけれども、質疑のある方はいらっしゃいますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ないようですので、質疑を終了いたします。 次に、特別委員会の中間報告を求めます。 まず、地方創生調査特別委員会、渡邊委員長。 ◎地方創生調査特別委員長(渡邊英洋) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             地方創生調査特別委員会中間報告書 平成28年第2回定例会において設置されました本委員会は、8月23日から3日間、島根県邑南町、山口県宇部市及び美祢市において行政視察を行うとともに、9月8日に委員会を開催しましたので、その結果について報告します。1.地方創生の取り組みについて (1) 伊万里市まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進   7月28日にまち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会、8月29日にまち・ひと・し  ごと創生総合戦略本部会議が開催され、総合戦略等の進捗状況や検証、アクションプラ  ンの承認が行われた。今後のスケジュールについては、アクションプランの実行推進組  織である4部会の開催が予定されており、それぞれアクションプランの進捗状況の確認  や事業追加の検討が行われる。 (2) 地方創生に関する交付金について  ①地方創生推進交付金   総合戦略に位置付けた先駆性のある取り組みを円滑に執行できるように創設され  た交付金であり、本市では「元気の出るひと集め活動『ひと活』推進事業」に対し  て補助率2分の1の2,454万8,000円が交付される。事業内容は、若者が定住する"元  気づくり"プロジェクト、福岡都市圏をターゲットとする"行きたいまちづくり"プ  ロジェクトの2方面について、伊万里の"いい職"説明会の開催や伊万里ブランドの  PRなど11項目の取り組みが行われる。  ②地方創生拠点整備交付金   総合戦略に基づく自主的・主体的な地域拠点づくりなどの事業について、施設整備  等の取り組みを進めることを目的として創設され、移住定住促進のための空き施設の  改修や、地域コミュニティ組織の日常的な活動の場としての拠点施設の整備などが対  象となっている。補助率は2分の1で交付申請上限の目安は3~6千万円で全額を  ハード整備に充当でき、平成28年11月下旬に交付金の実施計画、地域再生計画の提出  が予定されている。2.西九州自動車道の整備について (1) 西九州自動車道の整備状況   唐津伊万里道路南波多谷口ICから伊万里東IC(仮称)間は平成28年度の事業費が  約21億2,300万円で、平成29年度の開通に向けて橋りょうの上部工や下部工などの工事  が実施されている。また、伊万里道路及び伊万里松浦道路についても引き続き用地買収  や調査設計が行われる。 (2) 3市1町西九州自動車道建設促進協議会要望活動   本委員会では8月10日に開催された伊万里・平戸・松浦市議会、佐々町議会で構成し  ている西九州自動車道建設促進協議会の総会で建設の早期実現と財源確保に関する決議  をし、8月22日に佐賀県と長崎県の各県庁、県議会及び国道事務所に対し要望活動を  行った。今後も引き続き国の関係機関及び佐賀、長崎県選出の国会議員に対して要望を  行っていく予定である。3.港湾整備等について   七ツ島コンテナターミナルについては、平成27年度で航路・泊地のしゅんせつ工事が  完了し、平成28年度はふ頭用地の舗装が行われる。また、臨港道路七ツ島線の整備につ  いては、平成28年度の事業費は10億9,600万円であり、地盤改良工事や橋脚等の工事が  行われる。なお、事業実施期間は平成21年度から平成30年代前半を予定されている。4.企業誘致について (1) 企業誘致活動について   平成28年度の立地勧奨は37社に対し延べ70回実施されており、市長によるトップセー  ルスは6月から8月の間で4社に対して行われている。特に国内最大手自動車メーカー  へのトップセールス後には、関連の下請け企業に対して伊万里市の企業誘致資料の配布  が行われた。   また、平成28年度は新たに3社が市内に新工場等を立地しており、地元からの新規雇  用が合計で約60名程度予定されている。 (2) 工業団地について   伊万里東部(松浦地区)工業団地(仮称)の整備については、平成28年9月1日に土  地開発公社と委託契約を締結し、事業に着手されている。開発面積は約11万2,000平方  メートル、有効面積が約7万3,000平方メートルであり、概算事業費は本体工事が9億  1千万円、取付道路工事などの附帯工事が2億6,000万円となっている。   七ツ島工業団地については一部県への返還申し出がなされたため、残面積が5万1千  平方メートルへと増加している。 (3) オフィス系企業の誘致について  ①さが創生オフィススペース創出事業   民間のオフィスを市が一定期間借り上げ、オフィス系企業誘致のための専用オフィ  スとして活用する事業であり、企業未入居時の借り上げ費用の2分の1を県が負担す  る。伊万里市では新築物件1件、既設物件1件が事業採択されており、新築物件につ  いては平成29年度からの運用に向けて整備が進められている。  ②次世代人材育成によるクラウド型企業誘致事業   平成28年9月1日にしごと創りセンター「PORTO3316IMARI」が伊萬  里まちなか一番館2階にオープンした。地域の産業と最新テクノロジーの融合による  新たなビジネスの創造やICTを活用した人材の育成、更にはクラウド型企業の誘致  に向けた取り組みが行われる。5.県道伊万里・有田線(セラミックロード)の整備について   県道伊万里・有田線(セラミックロード)は伊万里市国道202号、新田橋交差点を起  点とし、有田町国道35号桑古場交差点を終点とする全体延長約14キロメートルの道路で  あり、全体延長の半分の7.7キロメートルが供用されている。残りの区間である立花工  区、二里工区、山谷牧工区は、朝、夕の渋滞が著しく、事故や災害時に救急車両等の遅  れにつながる恐れがあるため、伊万里市と有田町で組織している一般県道伊万里・有田  線(セラミックロード)道路建設促進期成会と沿線を中心とした地元の住民で組織され  た一般県道伊万里・有田線(セラミックロード)建設促進協議会の2つの組織で早期事  業化に向けて佐賀県知事への要望活動が予定されている。6.行政視察について   8月23日から8月25日にかけて行政視察を行った。 (1) 島根県邑南町「日本一の子育て村構想」について   邑南町では、将来を担う子供たちの減少を抑え、子供を安心して産み育てられる環境  の整備を行い、子育て世代に重点を置いた、定住プロジェクト「日本一の子育て村」を  目指す取り組みを進めている。取り組みの成果として、平成26年度の合計特殊出生率が  2.07、平成27年度の出生数が70名、社会動態が3年連続で増加となっている。主な事業  内容として、「第二子以降の保育料の無料化」、「中学校卒業までの医療費の無料化」  などがあり、財源は過疎対策事業債を活用し、「邑南町日本一の子育て村推進基金」と  して積み立てを行っている。また、移住定住対策として、移住者のフォローを行う定住  支援コーディネーターを置き、集落との事前調整や移住後の生活・仕事の支援を行うこ  とで移住者や地域とのきめ細やかなコミュニケーションをとれる環境が作られている。   その他にも特徴的な取り組みをされているが、特に印象に残ったことは役場の各課が  密に連携していることや住民が一丸となって「地域で子育て」を行っていることであり、  庁内の横の連携や、住民を巻き込めるような仕組みをつくる必要性を感じた。 (2) 山口県宇部市「うべ元気ブランドの取り組み」について   工業都市のイメージが強い宇部市において、市内の農産物や加工品を「うべ元気ブラ  ンド」として認証・育成することで販売促進や販路拡大を支援する取り組みが行われて  いる。審査は提出書類と試食により年1回行われ、認証された場合は、市内百貨店等で  認証式を大々的に行い、PRや加工器具の整備費の補助、学校給食への活用など、市か  らの支援が受けられる。現在は24事業者の47製品が登録されている。課題として、PR  の難しさやブランド化し販路を拡大しても量の確保ができないなど、伊万里市と重なる  部分もあった。 (3) 山口県美祢市「生涯活躍のまち構想の取り組み」について   美祢市は平成20年の合併に伴い、市立病院を2施設所有し、65歳以上の千人あたりの  介護福祉施設数が0.42か所と山口県内で1位である。市では観光や雇用と並ぶ重要戦略  の一つとして生涯活躍のまち構想を掲げ、高齢者が多世代と交流しながら、健康でアク  ティブな生活を送り、必要な医療・介護を受けることができる環境を整えることで都市  圏からの移住受け入れの取り組みを進めている。構想の方針として、健康なときには個  人のライフスタイルに合わせて就農や観光ガイドなど活躍の場や生きがいを提供し、要  支援・要介護期には充実したサービスが受けられるよう世代を超えて支えあう支援体制  の形成を理想としている。   また、高齢者の移住を受け入れることで高齢化率が上がることが懸念されるが、逆に  医療・介護体制の充実をアピールし、看護師や介護士の資格取得のための奨学金や補助  金を準備されている。7 主な意見及び質疑(意見) ・市への転入者及び市外への転出者に対して行われているアンケート調査について、理由  を集約、検証し具体的な傾向の分析に努められたい。 ・西九州自動車道の整備と企業誘致活動のように関連する事業については、部や課を越え  ての連携を密にして取り組んでいただきたい。(質疑) ・さが創生オフィススペース創出事業の賃料について ・伊万里市東部(松浦地区)工業団地のスケジュールについて ・セラミックロード整備に関する要望活動の状況について 以上報告いたします。  平成28年9月23日                               地方創生調査特別委員会                               委員長 渡 邊 英 洋伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(盛泰子)  次に、防災・環境施設対策調査特別委員会、前田久年委員長。 ◎防災・環境施設対策調査特別委員長(前田久年) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          防災・環境施設対策調査特別委員会中間報告書 平成28年第2回定例会において設置されました本委員会は、7月19日から3日間、大分県大分市、福岡県北九州市及び山口県宇部市において行政視察を行うとともに、8月10日及び9月9日に委員会を開催しましたので、その結果について報告します。1.佐賀県西部広域環境組合ごみ処理施設整備について (1) さが西部クリーンセンターの稼働状況について   供用開始から7月末までに搬入されたごみの総量に占める伊万里市の搬入量の割合は  24.7%で、人口比に近い割合となっている。施設は現在まで大きな問題はなく稼働して  おり、売電においても7月末までの差引収入は約5,700万円で、当初の見込みどおり推  移している。 (2) 地域振興策事業の進捗状況について   市が行う地域振興策事業のうち松浦町スポーツ・レクリエーション施設整備の実施設  計が6月に完了し、今年度中に開発許可申請、用地買収が行われる。平成29年度以降に  整備工事が実施される予定で、施設整備後は市の体育施設として管理されることになっ  ている。2.伊万里市の防災行政について (1) 熊本地震の被災者支援について   4月16日に発生した熊本地震の被災地支援のため、同月18日に市の熊本地震災害支援  本部を設置し、市民からの義援金、支援物資の受付及び送付、計46名の市職員・消防本  部職員の派遣を行った。また、被災者等受け入れ支援として、市内小学校に計4名の児  童の受け入れを行った。現在は、地方自治法に基づく熊本県からの要請に応じ、来年3  月まで職員1名を上益城郡嘉島町へ派遣している。 (2) 市の防災対策について   7月9日の「市民防災の日」に合わせて、同月3日に地区防災委員など市民を対象と  して防災講演会が開催された。また、9月4日に市内4町での「わがまち・わが家の防  災マップ」を活用した防災訓練の実施と合わせて黒川町で実施予定となっていた市の防  災訓練は、台風接近のため実施日未定で延期となっている。さらに、10月10日に大坪地  区住民の避難訓練を含む佐賀県原子力防災訓練が実施される予定である。 (3) 佐賀県原子力環境安全連絡協議会の報告について   県及び玄海原子力発電所の周辺自治体及び関係団体で組織する佐賀県原子力環境安全  連絡協議会に、今年8月伊万里市長と伊万里市議会議長が新たに委嘱され、8月30日に  第83回協議会が開催された。県環境センターなどから発電所周辺の環境測定値等は全て  基準値以内との説明を受けたとの報告があった。3.行政視察について (1) 大分県大分市議会   大分市議会では、全議員による政策研究会で約1年をかけて「災害対策」をテーマ  に研究を行い、市長に提言書を出されている。その過程で議会の役割についても協議  され、平成25年2月に全議員をもって組織する防災会議を設置、同時に大規模災害発生  時における災害時対策会議設置要綱が制定されている。その後、防災会議において、閉  会時の連絡体制や参集等を定めた「議会の災害時行動マニュアル」を作成、平成26年3  月に大規模災害発生時に会期中の議案審議を継続するための業務継続計画である「議会  BCP」を策定された。議会BCP策定は全国でも先進の取り組みであり、危機管理意  識の高さを感じた。 (2) 福岡県北九州市   新門司工場は、さが西部クリーンセンターと同じ新日鉄住金エンジニアリング(株)施  工のガス化溶融方式のごみ処理施設で、1日の焼却能力は720tである。蒸気タービン発  電設備は最大出力が毎時23,500キロワットで、売電による収入は年間約10億円になって  いる。維持管理費については、今年に入り修繕費が増えているが、平成19年4月の供用  開始以降、大きな事故は発生しておらず、想定内で推移しているとの説明を受けた。 (3) 山口県宇部市   東日本大震災の復興支援活動を契機として、災害に強いまちづくりを目指し、平成24  年4月に防災の基本理念、役割、対策等を定めた防災基本条例を制定されている。また、  平成26年4月には防災基本条例に基づき、災害時の市の業務執行を目的とした業務継続  計画を策定されている。業務継続計画は、「非常時優先業務」を整理し、災害時におけ  る職員体制、施設、通信手段及び電気、水、食料など資機材の確保について必要な事項  を定めており、地域防災計画を補完し、その実効性を高めるものである。今後は、定期  的に訓練等を行い、計画の実効性について改めて検証、見直しを行うとのことである。4.主な意見及び質疑(意見) ・松浦町スポーツ・レクリエーション施設整備にあたっては、完成後は市の施設となるた  め、将来にわたる維持管理費の低減を図る方策を検討の上、計画及び実施するよう求め  る。(質疑) ・ごみの溶融処理後に発生する飛灰の処理方法について ・松浦町スポーツ・レクリエーション施設への進入道路の整備計画について ・松浦町スポーツ・レクリエーション施設整備計画敷地内の文化財の保全調査の状況につ  いて ・九州電力への市内避難道路や関連設備等における整備支援策の県を通じた実施要請につ  いて ・防災行政無線の整備の進捗状況及び今後の日程について ・大規模災害発生時の避難におけるトイレの確保について 以上報告いたします。  平成28年9月23日                          防災・環境施設対策調査特別委員会                          委員長 前 田 久 年   伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○議長(盛泰子)  ここで10分間をめどに休憩いたします。               (午前11時4分 休憩)               (午前11時17分 再開) ○議長(盛泰子)  会議を再開いたします。 特別委員会の中間報告を続けます。議会基本条例調査検討特別委員会、副島委員長。 ◎議会基本条例調査検討特別委員長(副島明) (登壇)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━           議会基本条例調査検討特別委員会中間報告書 平成28年第2回定例会において設置されました本委員会は、9月6日に委員会を開催しましたので、その結果について報告します。1.議会基本条例調査検討特別委員会の推進体制について 本委員会は、議会基本条例の策定に向けた調査、検討を進めるために平成28年第2回定例会において設置された。委員は、議長を除く23名で構成している。そして、この委員会に付託された事件について具体的な内容を検討するため、委員会の下部組織として作業部会を立ち上げた。 作業部会のメンバーは、中山部会長、岩﨑副部会長、前田邦幸委員、力武委員、弘川委員、前田敏彦委員、東委員、副島委員の8名である。 この作業部会で基本条例の素案を作成し、上部組織である本委員会で協議し、そこで出された意見を作業部会に戻し再度検討しながら、作業を進めることとしている。 作業部会での検討方法は、メンバーの8名がそれぞれの案を持ち寄り、それを比較検討しながら今まで議論を進めてきたし、今後も同じように進めていく。2.会議の開催状況及び内容について 今まで、作業部会を3回、本委員会を1回開催した。 第1回の作業部会を7月25日に開き、基本条例の策定スケジュールを検討した。その中では基本条例の議会上程を平成29年第1回定例会ということで目標を立て、その間に作業部会を12回、本委員会を3回、開催することとしている。また、市民の皆さんに幅広く意見を募るということで、パブリックコメントも予定している。 第2回の作業部会を8月5日に開催し、議会基本条例の前文を検討した。各メンバーの思いと伊万里市議会独自の文言をふんだんに盛り込み、その結果、前文案を作成した。 第3回の作業部会を8月31日に開催し、全8章からなる骨子案を作成した。今後はこの骨子案を基に各条文案を作成することとなる。前文と条文は基本的に整合性を取ることが前提である。そのため、条文案を検討する中で、委員会に示した前文案と骨子案の変更が出てくるかもしれない。 このような作業部会の状況について、9月6日に本委員会を開催し、今までの作業部会の開催状況及び検討内容、前文案、骨子案について報告した。今後も委員の意見を聞きながら、基本条例策定に向けて作業部会及び委員会を進めていくこととしている。 以上報告いたします。  平成28年9月23日                           議会基本条例調査検討特別委員会                           委員長 副 島   明  伊万里市議会議長 盛   泰 子 様      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第11 特別委員会中間報告に対する質疑 △日程第12 議案等付議順序により討論、採決 ○議長(盛泰子)  以上で各特別委員会の報告が終わりました。 各特別委員会の報告について、通告はなされておりませんけれども、質疑のある方はいらっしゃいますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ないようですので、質疑を終了いたします。 それでは、議案等付議順序に従いまして、これより討論、採決を行います。 まず、議案甲第30号 伊万里税条例等の一部を改正する条例制定について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第30号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第31号 伊万里市報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第31号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第32号 伊万里市ひとり親家庭等医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第32号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第33号 伊万里国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第33号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第34号 専決処分の承認を求めることについて(平成28年度伊万里一般会計補正予算(第4号))。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第34号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第35号 専決処分の承認を求めることについて(平成28年度伊万里一般会計補正予算(第5号))。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第35号については原案のとおり可決されました。 次、議案甲第36号 伊万里市教育委員会委員の任命について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第36号については原案のとおり同意されました。 次、議案甲第37号 伊万里市教育委員会委員の任命について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案甲第37号については原案のとおり同意されました。 次、議案乙第28号 平成28年度伊万里一般会計補正予算(第6号)について。どうぞ。17番船津議員。 ◆17番(船津賢次) (登壇) 議案乙第28号、一般会計補正予算(第6号)について、予算書の25ページの学校給食センター管理運営事業について反対の立場から討論を行います。 この予算は、予算の概要書にもありますように、平成29年8月から学校給食センターの調理業務を民間に委託するために受託事業者を決定するための選定委員会に要する経費とされております。私はこのことについて、主に次の4点で賛成できないということであります。 1つは、給食の安全・安心を確保できるのかということであります。 やはり民間は営利を大きな目標としております。調理部門で利益を出すためには、さらなる人件費の引き下げやコストの削減等が当然考えられるからであります。 2つ目は、これまで調理の業務に従事してこられた職員の皆さんの処遇がどうなっていくのかということであります。まだ不確定なことが多いように思われます。 また、最近よく言われますけれども、官製のワーキングプアを拡大することにならないかということであります。 3つ目は、第5次行政改革大綱実施計画によりますと、今回の調理部門の民間委託とともに、管理運営についても指定管理者制度の導入が計画をされております。そうなれば、私はこれまで取り組んできた地産地消の取り組みの後退が、また、学校や保護者からの学校給食に対する意見や要望についても反映されにくくなるんではないかというふうに思います。 4つ目は、この問題について、保護者への説明会等も開かれていないのではないかというふうに思います。 以上、簡単ですけれども、この補正予算案への反対討論といたします。 ○議長(盛泰子)  ほかに。10番東議員。 ◆10番(東真生) (登壇) 私は議案乙第28号 平成28年度伊万里一般会計補正予算(第6号)について賛成の立場から討論を行います。 先ほど船津議員のほうからも反対の意見ありましたけど、給食の安心・安全に関しては、やっぱり民間企業といえども、安全・安心がなければ業務は継続できないものと考えておりますし、また、職員の処遇等については、事前の聞き取り調査、執行部からの説明でもありましたが、事前の聞き取り調査の中で臨時職員等については再雇用も踏まえた上で検討されているということで御説明をいただきました。臨時職員さんはその時点で、民間委託が行われた時点で再雇用先に行かれる、委託先にですね、行かれるかどうかというのは個人の判断となりますし、残られる方はなるだけ雇用をしたいというような考え方を企業としては持たれているようだということで説明を受けております。だから、再雇用に関しての問題はないのかなと感じております。 また、管理運営についても、33年度PFI事業終了に向けて今後検討していくという明確な回答をいただいておりますので、この予算案に対しては私は賛成するべきものだと考えております。 以上です。 ○議長(盛泰子)  ほかに。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ここで討論を終結いたします。 反対、賛成の討論がありましたので、採決をいたします。原案に賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 起立多数であります。よって、議案乙第28号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第29号 平成28年度伊万里国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第29号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第30号 平成28年度伊万里介護保険特別会計補正予算(第1号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第30号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第31号 平成28年度伊万里立花台地開発事業特別会計補正予算(第1号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第31号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第32号 平成28年度伊万里公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第32号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第33号 平成28年度伊万里農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第33号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第34号 平成28年度伊万里市営駐車場特別会計補正予算(第1号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第34号については原案のとおり可決されました。 次、議案乙第35号 平成28年度伊万里後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について。どうぞ。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第35号については原案のとおり可決されました。 次に、諮問第2号、第3号、第4号、第5号、第6号の人権擁護委員候補者の推薦については、討論を省略して原案のとおり異議ない旨答申することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、諮問第2号、第3号、第4号、第5号、第6号については、原案のとおり異議ない旨答申することに決定いたしました。 次に、意見書案の討論、採決を行います。 意見書案第2号 参議院議員選挙制度における合区の解消に関する意見書の提出について。どうぞ。17番船津議員。 ◆17番(船津賢次) (登壇) この意見書案に反対の立場から討論したいと思います。 私も、この地方の意見が国政に反映してもらいたいというのは、そういう立場から佐賀県内の声を届けてもらいたいと、合区は解消してもらいたいということだと思いますけれども、一方では、1票の格差ですね、これはもう最高裁でも違憲状態というふうに言われております。それからまた、大阪高裁では違憲というふうな判決も出されているわけですね。ですから、その合区の解消だけでは私は──私たちはやっぱりこの1票の格差の抜本的解決のためには、比例代表制にすべきだというふうに考えておりますので、この議案にはちょっと賛成できないということで反対の表明をしたいと思います。 終わります。 ○議長(盛泰子)  ほかに。2番多久島議員。 ◆2番(多久島繁) (登壇) 賛成の立場から言います。 先ほど私、意見書を提出いたしましたけれども、文面のほうに書いてありますとおり、この参議院議員というのもいろんな性格がありまして、いろんな考え方もあると思います。しかし、今、全国の状況、また、日本の状況を見た場合には、また、こんな大きな災害等が発生する中において、やっぱり私たち田舎といいますか、地方の議員の考えも中央に届けないといけないという考えがありまして、この合区制にするということについては時期尚早と考えております。 比例代表というのがありましたけれども、やはり私たち地方の声を中央に届けるためには、今の各県1人という形のほうが私は望ましいと思って賛成いたします。 以上です。 ○議長(盛泰子)  ほかに。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ここで討論を終結いたします。 反対、賛成の討論がありましたので、採決をいたします。原案に賛成の方の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 起立多数であります。よって、意見書案第2号については原案のとおり可決されました。 次に、意見書案第3号 臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書の提出について。どうぞ。19番松永議員。 ◆19番(松永孝三) (登壇) 意見書案第3号 臨時国会TPP協定に批准しないことを求める意見書(案)に反対の立場から討論をいたします。 伊万里市を初め、日本全体が高齢化と人口減少の渦の中にあります。残念なことに、これは大きな時代の流れであり、さまざまな政策を駆使したとしても、一定の人口減少は認めざるを得ません。この状況を前提として考えると、日本のマーケットはどんどん小さくなってしまいます。工業製品であれ、農産物であれ、日本国内のマーケットだけを考えていたのでは生産量は減少していかざるを得ません。 しかしながら、アジア諸国及び大きな経済的存在である豪州、米州などは依然として経済成長を続けており、所得の増加も見込まれる地域であります。こうした地域があたかも我が国国内と同じような条件で取引ができるようになれば、我が国のマーケットが拡大することになり、人口減少時代の中であっても成長させていくことの可能性が生まれていきます。こうした方法でしか成長することができないのではないかと私は考えるものであります。 そういう考えのもと、我が国はこれまでも世界各国とFTA、EPAなどの貿易協定を締結し、貿易を拡大してきました。 TPPにおいては、民主党政権時代に菅総理が交渉に参加することを検討したいと発表しました。事前の説明も、また、交渉に臨むに当たっての条件提示もなく、いきなりのことでありましたので、TPPの例外なき関税撤廃という言葉だけがひとり歩きをしました。その後の選挙において、自民党はTPP反対を主張しました。農産品を含むあらゆるものが例外なく関税撤廃されていくこと、すなわち聖域なき関税撤廃に反対をしていたのであります。 その後、安倍政権になり、交渉に参加するかどうか検討していくことに当たり、大きな交渉当事国であるアメリカから以下のような確認を得ることができました。日本には一定の農産品、アメリカには一定の工業製品というように、両国とも二国間貿易上のセンシティビティーが存在することを確認する、つまり両国とも関税撤廃の例外があり得ることを認めたわけであります。 その上に立って交渉に参加することになり、衆参両院でTPP交渉に臨むに当たって国会決議がなされました。この国会決議を後ろ盾にして関税撤廃の例外をどれだけ勝ち取るか交渉を行ってきたのであります。 その結果、重要5品目を中心に国家貿易制度を堅持するとともに、既存の関税割当費目の枠外税率を維持したことに加えまして、関税割当やセーフガードの創設、関税削減期間を長期とするなどの有効な措置を認めさせるなど、我が国の国益を最大化する結果を得たものと考えます。このことは、国会決議を背景とした我が国の厳しい交渉姿勢によるものと考えるところであります。 また、今回の大筋合意を受けて自民党ではTPP時代を生き抜くための農林水産業政策の方向性を直ちに取りまとめ、政府に提言し、その一部は農政新時代の政策として実行されています。平成27年度の補正予算では、TPP関連政策大綱に基づく政策の推進としまして、TPP対策分が設けられ、TPP関連対策の予算総額3,122億円が計上され、産地パワーアップ事業等を初めTPP時代を勝ち抜くための生産性の向上に資するさまざまな事業が既に取り組まれております。また、米についても今回のTPPの合意内容を受け、輸入量がふえる分について政府が責任を持って主食用米の市場から買い上げ、主食用米の価格が下落しないようにするといったことも決められています。 今回の意見書案において、農林水産省の試算によれば、関税を撤廃し、何も対策を施さない場合、農林水産業の生産額は4.5兆円減少し、食料自給率は13%に減少するとされています。この試算は、TPPの交渉に入る前の平成22年11月になされたものであり、関税撤廃の例外を確保し、加えて農政新時代対策という大型のTPP対策を実行することを決めているにもかかわらず、それを行わない前提でつくられた試算を引用しているなど、伊万里市議会として決議する意見書の内容としては、市民に対して事実誤認を与えると言わざるを得ません。 我が伊万里市にとって農林水産業は何より地域の基盤産業として中核をなすものでありますが、一方では、半導体や造船といった世界経済の中で成り立っている産業も伊万里市の経済をリードしている存在であります。こうした企業にとっても、TPPは世界の成長する地域と日本をつなぐ重要な鍵であり、このような地域と経済的な関係の深化なしには発展はないと考えておられるところも多いと思います。 アメリカの大統領選挙の情勢をとってみても、大統領候補が反対をしているということですが、この理由はアメリカにとって不利な条項が含まれ過ぎていることのようです。TPPに反対する方の中には、TPPはアメリカのための協定だと言われる方もおられますが、もしそうだとしたら、なぜ大統領候補は反対をしているのでしょうか。 今回のTPPの交渉結果は、どの国が勝った、負けたということがはっきり色分けできるような結果になってはこないと私は思います。逆に言えば、そのような結果でなければ、どの国の交渉団も納得することができなかったのではないかと思います。これだけ多くの国が集まって、それぞれの国にとってある意味引き分けという結果をもたらしたTPP交渉の大筋合意をこのままたなざらしにしていくことが、国にとって、我が国の将来にとってプラスになる決断であるとは私は到底思いません。 守るべきものはしっかり守りつつ、世界を舞台にして発展していくことによって、次の時代にも伊万里市は、そして、我が国は発展することができると考えております。 TPPについては、丁寧に審議を尽くしていただくことは当然必要でありますが、まだ臨時国会が始まらない中で、あたかも臨時国会での審議が不十分として、この国会で批准すべきではないという意見書を現時点で採択することはできません。 以上、私の反対討論であります。 ○議長(盛泰子)  ほかに。18番松尾議員。 ◆18番(松尾雅宏) (登壇) 私は、賛成の立場から申し上げます。 今、松永議員の反対の立場というところでお聞きしたんですが、経団連の会長さんがおっしゃったようなことをおっしゃっています。経団連の構成員って御存じですか。会長が住友化学の会長、それから、副に三井不動産、副はたくさんいらっしゃいます。トヨタ自動車、東芝、新日鐵、日立、小松製作所、NTT、三菱商事、三菱東京UFJ銀行、丸紅、JR東日本、第一生命、三井住友ファイナンシャルグループ、日本郵船、三菱重工。まさに農業という方々がここには一つもいらっしゃいません。加えて、医療という方も入っていらっしゃいません。経済が日本に大事なことはわかっています。先ほど松永議員は、3,000億円のTPP対策費が国に設けられておる。このお金がどのように使われているのか御存じですか。もしくは、農政新時代というふうに農水省にも書いてありますけれども、それがここ一、二年で私たち中山間地の伊万里市にどのように反映をしているのか御存じですか。足についていないんですよ。なぜこの意見書を出すのかというのは、もう既に新聞でことしの秋の国会に批准をするというふうな情報が入ったものですから、あえて出します。大体意見書というのは、出てからよりも早目に出すのが当然妥当だというふうに思います。 せんだって、さきに全国8割の都道府県議会、市町村議会が反対ないし慎重に議論をと訴える中に、昨年10月5日に大筋合意となったところです。松永議員も自民党の重要な職でしょうから、自民党のほうからの御意見も十分賜ってあると思うんですが、日本政府はあの後もぎりぎりの交渉で、重要5品目を中心に多くの例外を確保することができたというふうに言っています。しかし、重要5品目のうちの1つ、米を見ますと、アメリカから締結後即時に5万トン入るようになっています。オーストラリアから即時に6,000トン入ります。その後、段階的にふえ続けて、13年後にはアメリカから7万トン、オーストラリアから1万トン入るように合意がなされたところです。 今、日本の米事情は、私たち農業者は生産調整を43%もやっています。国内の価格が乱降下をしないように、43%みずからお米の生産量を減らしています。そういう中に、今の国内の生産量が860万トンです、昨年。消費量が800万トン、それでも消費の減退で生産量が上回っておるのが実情なんです。忘れもしません。平成7年に細川内閣のときに、米が余る、国内で減反をしているにもかかわらず、ウルグアイ・ラウンドでミニマムアクセス米という形で77万トンの米が無関税で入ってきています。それが20年たった今も入ってきておるんです。ここに無関税の米がさらに8万トンふえるんですね。ですから、松永議員、重要5品目のお米は、政府は守ったと言えますか。僕は言えないと思います。牛肉においても同じように現在38.5%の関税なんです。発効から4年は27%、その後、20%にして、最終的に16年目には9%で妥結するというふうな報告がなされたところです。関税を避けていく段階で輸入量がふえたときには、セーフガードを発令するというふうにおっしゃっていますけれども、もう既にセーフガードが発効されたときには日本に畜産業の姿はもうほとんどないんじゃないかなというぐらい危ない関税なんです。また、そのセーフガードも、16年目以降は廃止というふうになっています。ほかの重要3品目の麦、豚肉、乳製品も似たような合意でした。果樹においては重要5品目じゃないんですけど、もっとひどくて、現在の関税率8%から17%の関税を撤廃して、オレンジ、リンゴ、ブドウ、サクランボ、パインは即時関税撤廃というようなことです。野菜もレタス、トマト、セロリ、アスパラ、ブロッコリー、カボチャ、現在わずか3%しかかかっていない関税が即時に撤廃をされます。このTPPは農業者が外国から安い農産物が入ってくるから、自分たちのために反対しているというふうに映りがちですけれども、決してそうではありません。例えば、医療です。医療で真っ先に要求されるのは、混合診療の解禁というふうに言われています。今の日本の保険制度は、保険のきく医療と保険のきかない医療は同時にしてはいけないというふうに定められています。もし混合診療を行えば、保険のきく部分まで自己負担となりますので、保険のきかない最先端医療はお金がある人しか受けることができずに、健康保険の利用は抑えられているのが現状です。しかし、それでも日本の健康保険は費用が、伊万里市もそうですけれども、膨らんでおりますので、混合診療が解禁されれば、厚生労働省は保険のきく範囲を狭めようというふうにするでしょう。そうなってしまうと、裕福な人とそうでない人と受ける医療に差が出てしまうというようなことになります。ここで自由診療を受ける人のために、外資や日本の保険会社が狙っているのがここの大きな巨大市場なんですね。アメリカの保険会社はまさにこういうところを、国民皆保険をなくせというのは、ここに狙いがあるというふうに確信するところなんです。それでも保険に入れる人はいいんですけれども、医療保険に入ることができない人が続出して、診療さえ受けることができなくなるおそれがあります。松永議員は今回一般質問で、地域医療の将来についてというとても大事な質問をなされました。しかし、このTPPが締結されれば、伊万里松浦病院の騒ぎではありません。日本全国、人の少ない地方へ患者が少なくなって、患者が少なくなると医師がいなくなります。病院があっても治療を受けることができなくなるおそれがあるんです。だから、日本の医師会が反対しているのはそこなんです。ちなみに、アメリカの無保険者は15%だそうです。ですから、この人たちは生まれてから死ぬまで病院にかかることができないという人たちらしいですね。 ほかにも、人の移動も規制がなくなって、開発途上国から多くの外国人が日本に押し寄せ、雇用が奪われるかもわかりません。遺伝子組みかえや成長ホルモン剤を使用した輸入農産物も心配です。日本でつくったルールが、外国の手によって都合のいいように変えられるのですから、本当に心配でなりません。今回の意見書は、私たち国民が安心して暮らせる、生活に直結した部分はどうなるのか、国民皆保険はなくすことはないとか、健康診療の範囲を狭めることはないとか、関税撤廃の後、国内農業をどう導くのかとか、そんな議論がないまま、情報開示もないまま、TPP合意ありきに進まぬよう提言をする意見書であります。 今回の提出者に6名のお名前がありませんが、ない議員の方についても、自民党のこととか、自分のほかの考えがあろうかと思います。しかし、私たちは伊万里市の議員であり、私たちの住む伊万里が、地方が、TPPでどう変わるのか、こういうところをもっと見定めてからの国に要望、要求をしてからの国会決議というふうに持っていただきたいものですから、今回は賛成の立場として申し上げます。 国の12カ国も交わったルールですから、さあ、今さらあの大筋合意がないというようなことはもうないと思います。私たちの誰との約束なんてほごにするわけにはいかないでしょう。それでも大筋合意の後に、それぞれの持つ産業、生活、環境、こういうものをちゃんと説明をしていただいた後の国会決議を強く求めます。 △日程第13 閉会 ○議長(盛泰子)  ほかに。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ここで討論を終結いたします。 反対、賛成の討論がありましたので、採決をいたします。原案に賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 起立多数であります。よって、意見書案第3号については原案のとおり可決されました。 なお、ただいま可決されました意見書については、関係機関に送付することにいたします。 本日はこれをもちまして散会いたします。               (午後0時3分 散会)...